コネなし!資金なし!経験なし!30代ワーママのゼロから起業

意志あるところに道は開ける。アロマセラピーに魅せられた主婦の起業ストーリー。

タッチングやスキンシップによる癒し効果

こんちには、Richeです。皆さんは誰かに触れたり、触れられたりしていますか?
アロマセラピストが行うトリートメントでは、当たり前にお客様のカラダに触れるのですが、このタッチング(触れる)には驚くべき効果があるんです。ご存知でしたか?

 

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●タッチングとは?


文字通り、手を使って、体に触れることを意味します。
また看護師が医療行為とは別に患者さんの手を握ったり背中を優しくさすったりすることを
看護用語で「タッチング」ということもあります。

タッチングは安心と安楽を与えるための非言語的コミュニケーションでもあるのです。
一般的になじみがあるとしたら、昔から手当てと言われているように患部に手を当てること、
触れることで心身が癒され、痛みが和らいだり、安心したりします。

体調を崩して心細い時に、「家族に手を握ってもらって安心して眠った」なんて経験はありませんか?


この不思議な体験は、最近では研究が進んでなぜタッチングが痛みを和らげるのか、
というメカニズムが解明されつつあります。

 

●タッチングで痛みが和らぐメカニズム

 

1) β-エンドルフィン濃度が高まることでの鎮痛効果


肌に触れる刺激により、鎮痛系にかかわる神経伝達物質のβ-エンドルフィンの濃度が高まり、
痛みが抑えられるのです。

この多幸感や鎮痛作用をもたらすβ-エンドルフィンは、
なんと、モルヒネの数倍の鎮痛作用があるといわれています。

 

2) 痛覚の信号伝達を抑える(ゲートコントロール)ことで痛みの軽減へ

痛み(痛覚)は
神経線維を伝って脊椎にあるゲートを通り、脳に信号が送られて感知されます。
触れることによる刺激(触覚)も同じ流れで脳に伝わりますが、より太い神経線維を通じて伝わります。
これが痛みの伝わるゲートを閉じるように作用してくれるため、痛みの感覚を軽くしてくれるのです。

 

3)安静ホルモン「オキシトシン」が分泌するによる安心感・幸福感


オキシトシンは別名“安静ホルモン”と呼ばれており、触れることで分泌され、体内に広がります。
このオキシトシンが、ストレスに反応して分泌されるコルチゾールというホルモンのレベルを低下させ、
安心感や鎮痛をもたらしてくれます。

 

●タッチングの種類

手を当てる・さする・揉む・圧迫する・軽くたたく  など

 

●どんなタッチングが効果的か?
気持ち良さを感じる触れ方には法則があります。
1秒に5㎝ほどのゆっくりしたスピードで最もリラックス効果が得られ、
逆に1秒に20㎝の速度で触
れた場合はリラックスどころか、覚醒度が高まると言われています。
そして、心地よく感じてもらうには触れる圧力が400~800グラムぐらいが適切で、
手に圧をかけて疼痛部位の周りを撫でることが最も心地いい触れ方といわれています。
そして、手で大きくかつ長いストロークで「触れるケア」を行うことで、血液循環も促すことができます。

 

触れるケアで、リラックス効果が得られやすい部位は肩と手背です。
太ももや腰も触れることがありますが(疼痛や苦痛の訴えがあったときのみ)
リラックス効果を得ることはできません。
そして、触れるケアは、対象者の身体に手が直接触れるため、言語的コミュニケーション、
非語的コミュニ
ケーションなどを用いて意思の確認および了解を得ることが重要です。

このことが触れるケアの効果を高めることになります。
そして、人は人の温かさを求めその温かさの中に安らぎを感じ、
孤独な人ほどより人とのつながりが作り出す温かさを強く求めるようになるからです。
一方で日常生活において親密な人間関係でない場合の身体接触は不快感をもたらすので注意が必要です。

 

●看護現場でも用いられるタッチングケア


看護現場でのタッチングの目的と効果
タッチングの目的・効果は主に下記の3つです。


1)痛みや違和感を緩和する


患部をさする・圧迫することで太い神経線維(Aβ線維)を刺激し、
それによって痛みが緩和するという効果があります。(※ゲートコントロール理論)

 

適切なタッチング技術を用いて患者へ優しく触れることで
患部の痛みや違和感を緩和することができるのです。

 

2)不安を解消して安心感を与える


身体を優しく触れられることによって脳の神経伝達物質オキシトシン」が分泌されます。

このオキシトシンには、不安やストレスを緩和する、痛みを和らげる、
脈拍や血圧を安定させるという作用があります。

体調が悪く辛い、不安な時に
そばにいてくれるということを実感できると、安心感を得ることもできますよね。

 

3)信頼関係を築き、相互理解を促す


看護者が患者に直接触れることで相互の信頼関係を構築し、
患者に心を開いてもらうことにもつながります。

 

 


●最後に


私は1歳の息子がいますが、一日家を空けてしまう日があると、私が帰宅し、顔を見ると大号泣します。
大声で叫ぶようにギャーギャーと近所迷惑なくらいに泣きますが、そんな時は抱き上げて、ぎゅーっときつく抱きしめます。
そうすると彼は泣き止み、私にしがみついて離れませんが、安心感を与え、心に触れるようにするため、
スキンシップを長く取ることで、心の安定を維持するようにしています。
忙しくてついつい映像を流したり、おもちゃを渡しておとなしくしてもらおうとしてしまいがちですが、
少しでも肌と肌が触れ合う時間を多く取ってあげると良いと思います。

 

赤ちゃんからお年寄りまで、恋人や夫婦、パートナー、家族、友人など誰でも有効なタッチング。
日常生活でも必要に応じて取り入れてみてください。